音楽療法

音楽療法は、音楽をとおして、より健康に、よりよく生きるための心身のリハビリテーションです。丸山ひろ子は、この分野での活動歴が長く、さまざまなケースについて、音楽療法の優れた効果を実証してきました。体操、発声、器楽活動、回想など確立されたグループ療法、個人療法に工夫を加えて、皆さまの幸福感やその方らしい生活を実現するための伴奏者になりたいと願っております。

 

危機的移行と音楽療法

                       音楽療法士 丸山ひろ子

 昨年秋に当協会講演会で袖井孝子氏から素晴らしいお話をお聴きし、多々あるご著書の中から「危機的移行」について考えました。(講演会については→

 人は生涯において、大きな変化によって新しい環境に適応しなくてはならない時が幾度かあります。例えば結婚や失業、退職、死別などです。そのような新しい環境に移行する過程が「危機的移行」と呼ばれ、うまくゆかないと絶望に陥ってしまいます。

 少子高齢化社会の今、配偶者との死別、独居による周囲との関係性喪失や病気によって生活の変化を余儀なくされる方もおられます。そんな時人は個人的な努力だけでは解決がつかず、近親者や友人による私的、公的支援が必要となります。そこで私は、近親者や社会との関係性喪失の状態から脱して新たな関係を構築できるよう援助すること、すなわち「危機的移行」の支援も音楽療法の一つの役割と考えています。

 音楽療法では音楽を聴くだけでなく身体活動、発声、歌唱、楽器演奏や頭の体操などもします。音楽には言葉を越えたコミュニケ―ションの力があり、音楽にさそわれて、思い出された事が自然に語られます。時には悲しみや辛さを分かち合うなど、普段中々できない心からの触れ合いもあります。共に音楽を楽しむ心豊かな時間となり、落ち着く居場所となったと言う声も多く聞かれます。

当協会でも2011年より地域に根差した集団音楽療法を実践しており、「危機的移行」の支援という新しい音楽療法の役割をこれからも目指し続けます。

(2013年4月)

  

<音楽療法>とは、音楽療法士が意図的に音楽を使用して、心理的、身体的、社会的に、利用者の方がより良い状態へと回復し、改善し、維持できることを目指す療法(セラピー)です。 

「皆さまとともに、素晴らしい音楽にふれる機会を!」という気持ちを こめて活動しています。

 

  ●お申し込み 

  電話またはFAXでお申し込みください。 

  

  ホームケアエクスパーツ協会

  〒155-0033 東京都世田谷区代田6-6-9アルコーブ下北沢B1

  電話:03-3468-0369 FAX03-5465-2710

 

● 定例の集まりにつきましては、先着15名様で締切ります付添の方は含みません)。ご希望に添えない場合もございます。その節は、ご容赦ねがいます。

 

 楽しい音楽にふれれば、心と体と、人と人とのつながりにおいても、「あなた」はいっそう良い状態に回復し、維持され、改善します。

 内なる力の発見と、より良い状態は、あなたが積極的に参加して

 くだされば、きっと実現します。

 音楽を通してあなたとお会いできることを、季節の移ろいを共有し、

 度重なる出会いの時を深めることができますように

 

●  お手伝いするセラピストは:

丸山ひろ子(ピアニスト、日本音楽療法学会認定音楽療法士)

 

●  開催日

毎月第2木曜日 130014301430からティータイム、

1500解散

●  会場  担当スタッフがお知らせします。

●  参加費  \500 (本人)、\500(付き添いの方)

介護保険は適用されません。

●  送迎 参加者・付き添いの方の責任で参加してください。

 送迎サービスはありません。

●  会員登録 参加される方は会員登録をお願いします。随意ご参加く  ださい。参加について連絡は不要です。遅刻、早退、居眠りもかま  いません。但し、大声での私語はご遠慮ねがいます。

●  個人情報保護

会員名簿は非公開です。個人情報保護に努めます。セラピーの中で語られた個人のプライバシーは、内容の如何にかかわらず他言しないことを誓約していただきます。また、当協会は会員間の連絡の仲介はしません。

● アンケートのお願い

参加者全員の協働でこの活動を充実させましょう。セラピーの効果の検証、改善のため、アンケートへの回答をお願いします。

 

 

近年、慢性疾患やがんを患われておられる方々の療養の場所が、病院から在宅へと切り替わってまいりました。

 

  • 病院を離れて、自宅あるいは自宅に準じた施設で利用者の方々が生活の質(QOL)を高め「人生の主役」として生き生きと過ごせるようにするには、 在宅療養の方法に精通し、よく訓練された看護師や理学療法士等によるサービスが欠かせません。

 

  • 当協会は、地域における在宅療養を担うエクスパーツ(専門家)を育て、在宅療養の方法を研究し地域で共有する活動を続けております。  

 

  • さらに、病気や障害をもつ方々が、身体的な回復に加え、満足感や心理的ベネフィットの増進を得られるよう援助します。